津原泰水「ヒッキーヒッキーシェイク」が面白かった
本を読んだ。今も読んでいる。読書感想メモをここに書こうかと思って、迷う。
うーん。
うん。
うーん。
ううん…。
その本を知った経緯は、作者が関わったネット上のいざこざを目にしたからだった。最近のいざこざと、それに関連してなのか、過去のいざこざも目にした。ううん…。最近のほうは作者に肩入れしたくなる感じだったが、過去のはどう考えればいいのかわからない。そもそも作者がネットでえらい目にあったから作品を読むという流れ自体がよくわからない。
とはいっても、もともと作者の名前を知ってはいた。だから炎上商法に巻き込まれたわけでもない。と思いたい。なにやら美しい文章を書く作家さんらしい。そういや以前から読んでみたいとは思っていたんだよなあ。思いだした。ただこの人の本、手に入れにくい感じがするんだよなあ。電子書籍で読めばいいだけなんだろうけど。紙の本で読むことが難しい作家さんなのか。
個人的には電子書籍より紙の本で読みたい…。寝落ちしながら本を読みたい。本の種類に関わらず、寝る前に文字を読んでいると睡眠の質が悪くなりそうだけども。わかってはいるが、贅沢な悪い趣味としてついやってしまうんだよなあ。
と、思っているときに文庫化に関するいざこざを目にした。ゴタゴタして、別のとこに売り込んで文庫を出すことにしたと。すごい行動力。というか…。そうか、作家さんはそれくらい意地がないとやっていけないものなのか…。意地なのか何なのかは知らんが、作家さんが取った行動は、なんかもうそれだけで尊敬する。そこまでして出した文庫、買わねばならぬ気がする。というわけで買った。読んだ。
面白かった。
よいですね。うまうま。
特に、インクのにおいがよかった。(え、そこ?)
発売したての本というのを最近買っていなかったので、新しい本のにおいが懐かしく、よりいっそう楽しめました。そうか、こんなにかぐわしいものなのか。いい意味で。
んで、面白かったので過去の本も買ってみた。古本ではない本を。
ああ…。新しい本のにおいがしない。古本ではないが、数年前の書だった。そうか…。
別ににおいで内容の良し悪しを個人的ジャッジしているわけではないが、うーん。うなりたくなる。こっちはあまり好きじゃない…。賞をもらったという本を何冊か読んだだけだが。
うーん。
何だかんだ言われていたけども、いざこざがあったという本が一番、娯楽寄りだったのかなあという感じがした。いい意味の娯楽。この先どうなるのだろう、という単純な興味だけで最後まで読ませてしまう力が、私には一番強く感じられた。
よく言われている文章の美しさというのは…正直よくわからん。ほかの本では、「ん?」と思う文章が混ざっていたりするのは何なんだろうか。わざとなのだろうか。校正ミス…はありえないのかなあ。わざとにしても意味がわからない感じの変な部分があった…と思う。
んで…ここまで名前を出さなかったのはなぜなんだ。自分でもわからん。出してもいい気がするが、何か炎上商法に振り回されているようで抵抗感がある。とか何とか言ってみたりしたが。
作家さんのネット上のいざこざの中で、「少ねえ少ねえ」言われていた部数だけども、このブログの読者数よりはとんでもなく多いんだよなあ。私からすりゃ大人気作家様なんだが。こっちが弱小すぎて、ここで名前出したところでまったくお力になれそうもない。かえって足引っ張ることになりそう。
んでも、リンク貼っておくだけでもGoogle的高評価の足しにならんもんだろうか。それが何の意味があるのかわからんが。このブログのタイトルにも本の名前と作者名を入れておくか…。ばかばかしいくらいにド直球なタイトルをつけてみようか。
どこかで何かのプラスになれ!(心の叫び)
アフィリエイトはやっておりません。特にこれを貼ったところで、私に得になるようなことはないんだが、ただ、本が面白かったので。
引きこもりの描き方、男性の描き方、女性の描き方、がフラットだと感じられ、心地よかった。温度が低い感じ。今のご時勢で引きこもりを攻撃せずに描ける作家さんというのもあまりいないような。そうでもないんだろうか。
引きこもりの描写っぷりがよくて、読んでてつい微笑んでしまった。微笑ましい描き方だと思った。
ストーリーは、ちょっと青春小説っぽい感じがあるようなないような。全員が得意なことを持ち寄って、引きこもりならではのやり方で目的を達成させる話。どんな小説でもそうだろうが、要約してしまうとこぼれてしまう部分に本質があるのだろう。つまり、面白さは読んでみなければわからない。
何というか、本当に語彙力がアレだが、面白かったとしか言えない。
まあそんな感じの読書メモでござった。それでは。